旅の仲間-シーン-5-
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一行は川を渡り、古の王を仰ぎながらアモン・ヘンの丘にたどり着く。一方、サルマンは最強の戦士「ウルク・ハイ」を誕生させ、一行の元へ解き放つ。指輪を奪うためだ。ホビットは殺さず連れ戻し、他は殺せと命令。徐々に一行に危機が迫る。
夜になるのを待っていると、ひとりでいたフロドにボロミアが近づいてきた。「道は一つではないんだ」というボロミアにフロドの心に警告が響き渡る。ボロミアは次第に我を失い、フロドに襲いかかってきた。サウロンに見つかる前に指輪を俺に渡せと・・・フロドはもがきながら、指輪をはめて姿を消し、ボロミアから逃れた。「裏切りもの!サウロンに指輪を持っていくつもりだろう!」とボロミアは叫ぶが、自分のしてしまったことに気付き泣き崩れた。怖くなって指輪を外したフロドを、アラゴルンが見つけるが、フロドはボロミアが指輪の魔力にとりつかれたのを目の当りにしてもうアラゴルンすら信用できなくなってしまっていた。その時、フロドの剣、スティングが青く光り、敵が近づいていることを知らせる。
サルマンの放ったオークとウルク・ハイの集団が不意に襲ってきた。アラゴルンはフロドに滅びの山にひとりで行くように合図する。フロドもそのことが分り、ひとりモルドールへ向かう決心をする。旅の仲間が離れ離れになるというのか・・・アラゴルン、レゴラス、ギムリはサルマンの兵と一騎打ちとなった。
フロドは、メリーとピピンと出会うが、ひとりモルドールへ行くことを訴えた。メリーとピピンはそのことを察し、フロドを逃がそうとおとりになる。オーク達に追われているとそこにボロミアが助けに来た。ボロミアはひとり、オーク達に立ち向かう。ゴンドールの角笛を吹き、助けを求めながら・・・そして、ウルク・ハイが一本の弓を放った。それはボロミアの胸に突き刺さり、2本、3本とウルク・ハイの弓がボロミアを打ち抜いた。そして、ボロミアは倒れてしまう。メリーとピピンはオーク達にさらわれ、サルマンの元へ連れて行かれる。アラゴルン達はボロミアの角笛を聴いて現れたが時すでに遅く、息絶え絶えのボロミアがいた。「あなたと一緒に国へ帰りたかった」の言葉を残し、この世を去った・・・
フロドはひとりモルドールへと向かうべく船を出した。そこへサムが「私も一緒に行きます。ガンダルフとの約束があります」と言って川に飛び込み、フロドを追う。ふたりは友情に包まれてモルドールを目指す。アラゴルン、レゴラス、ギムリはオークにさらわれたメリーとピピンを救うべく後を追うこととなる。ここに旅の仲間は離れ離れとなってしまうのだ。
二つの塔に続く
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