旅の仲間-シーン-1-
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時は中つ国第3紀。あの指輪の日から約3000年の月日が流れた。ホビット村は、ビルボ・バギンズの111歳の誕生日を祝うために大騒ぎだった。ビルボの旧友、魔法使いのガンダルフも訪れ、2人は久しぶりの再会を喜んだ。
ところが、この日を境に旅に出ることを決意していたビルボは、皆の前で誕生日のスピーチをするも、「今日でお別れです」とポケットに入れていた不思議な指輪をはめ、突然姿を消してしまった。この指輪こそ、ビルボが冒険で手
に入れたあの指輪だったのだ。イシルドゥアの手を離れ、2500年の時を経て500年間、「ゴラム」の手に落ち、その後ビルボが60年間持っていたのだ。
懸念を抱いたガンダルフは、ビルボの家で待ち構える。「この世には魔法の指輪が存在する。その指輪は置いていけ」とビルボを説得し、その指輪を養子のフロド・バギンズに託した。そしてガンダルフは指輪の秘密を探すべく旅に出た。そして、その指輪が「冥王サウロン」の指輪であることが判明する。
10年後、ガンダルフはフロドのもとへ戻ってくる。真っ先に「指輪は無事か?」フロドは封筒に入れてあった指輪を差し出す。ガンダルフは燃えさかる暖炉の火に指輪を投げ込んだ。するとそこには今まで見えなかった文字が浮かび上がった・・・・・
〜ひとつの指輪はすべてを統べ、
    ひとつの指輪はすべてを見つけ、
       ひとつの指輪はすべてを捕え、
          暗黒の中につなぎとめる〜

これこそ冥王サウロンの指輪だったのだ。サウロンの魂は指輪と共に生き残り、全世界を再び闇の世界支配下に置くため、指輪を全身全霊をかけて探しているという。そしてすでに、指輪がシャイアのバギンズの手の中にあることまで嗅ぎ付けた。指輪を破壊する唯一の方法は、滅びの山の火口「滅びの亀裂」に指輪を投げ込むしかない。
ガンダルフはフロドにすぐに旅に出るよう指示する。敵は近い。フロドは庭師であり親友のサムワイズ(サム)と共に村を出た。程なく、同じ村のメリアドク(メリー)とペレグリントゥック(ピピン)と出会い、4人は共に旅に出る。しかし、そこにはサウロンの追っ手が迫っていたのだ。一行は追っ手「ナズグル」をかわし、ガンダルフとの待合せ場所、「ブリー村」へと急ぐ。
一方ガンダルフは白の魔法使いの賢者サルマンに助言を求めるべくオルサンクの塔に向かう。しかし、サルマンは、冥王サウロンの手先となり、パランティアを通してサウロンの言いなりと化していた。ガンダルフとサルマンの壮絶な戦いがくりひろげられ、ガンダルフは塔の最上に幽閉されてしまう。
ブリー村に到着したフロド、サム、メリ−、ピピンはガンダルフが来ていない事を知り、困惑する。そこにはさすらい人、ストライダーが彼らを見張っていた。フロドは酒場で倒れた拍子に指輪をはめてしまう。まるでそこは魔界のような光景だった。そこに初めて見るサウロンの「目」が浮かび上がったのだ。ストライダーのお陰でナズグルの難を逃れた一行は「裂け谷」を目指す。ストライダーも一緒だった。途中、アマン・スールの砦で休憩していると再びナズグルが現れた。指輪をはめたフロドの目に映ったものはナズグルの本性だった。9人の元王で今はサウロンの従者である。ストライダーの活躍でまたしても救われた一行だったが、フロドは「モルグルの剣」を左肩に受け、瀕死の状態だった・・・・・
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