王の帰還-シーン2-
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ゴンドールの執政デネソールの息子ファラミアは、オスギリアスの砦でオーク軍に破れ、ゴンドールの都ミナス・ティリスに敗退する。が、父デネソールは彼に戻って砦を奪回するよう命じ、ファラミアが「ボロミアではなく弟の自分が死んだほうがよかったと思っているのでは・・・」と問うと「その通りだ」と返答する。が、ファラミアは父への愛を示すため死を覚悟して戦場に戻ってゆく。滅びの山を目指すフロドとサムの間にも事件が起きていた。ゴラムがサムを陥れようと、二人が寝てる間に唯一の食料であるレンバスをサムが一人で食べたように偽装した。フロドはゴラムの策力に乗せられてサムを疑う。疑惑を持ったフロドは、サムが指輪を運ぶことを申し出ると、、彼が指輪を狙っていると誤解して「家に帰れ」と命じ、悲嘆にくれるサムを置き去りにしてしまう。
エドラスではアラゴルンが焦る気持ちを抑えていた。ローハン王セデオンはこの地に各地の兵士たちを収集していた。しかし、このままの戦力ではサウロンの軍に勝てないのは明白だった。そこに裂け谷のエルロンドがやって来る。彼は、アラゴルンに鍛え直した王の剣アンドゥリルを与えて助言する。「死者の道」と呼ばれる場所にかつてアラゴルンの祖先イシルドゥアに忠誠を誓いながらその誓いを守らなかったために彷徨っているいる死者たちがいる。アラゴルンが王として命じるならば彼らは戦いに加わるだろう。そしてアラゴルンは「死者の道」に向かうことを決意する。すると、レゴラスとギムリも「友は常に行動を共にするものだ」とアラゴルンが止めるのも聞かず、同行するのだった。
彼らを見送ったローハン軍は、いよいよゴンドール王国を襲うサウロン軍との戦いに向かう。ローハンの騎士となったメリーは戦闘に加わりたいと申し出るが、セデオン王も勇敢な騎士であるエメオルも、メリーの心は信じているが体の大きさが足りないからと城に残るよう勧める。が、メリーの不満は、女性だからといつも留守を命じられているエメオルの妹エオウィンの不満でもあった。彼女は「友のために戦うことは誰に止められない」と反論して、密かに男装し、メリーを連れて兵士として出陣していく。
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