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フロドとサムが眠る隣で、ゴラムは彼の「愛しいしと」、指輪を初めて手に入れた時のことを思い出す。彼はホビットの支族ストゥア族で、スメアゴルと呼ばれていた。ある日、一緒に川で釣りをしていたディアゴルが、川に落ちて指輪を拾う。その指輪を見たスメアゴルはほしくてたまらず、奪おうとしてディアゴルを殺してしまう。その為に村を追放された彼は、指輪だけを友に長い年月を過ごすうちに徐々に心身ともに変貌し、現在のゴラムのような姿に。眠りから覚めたサムはゴラムの邪心を疑うが、フロドはそんなサムをいさめる。裂け谷のエルロンドの娘アルウェンは、アラゴルンを愛しながらも父の言葉に従い、エルフたちとともに西方に船出する港に向かっていた。が、彼女は一人の幼い少年が前を走って行きアラゴルンに抱き上げられる幻を見て裂け谷に戻る。彼女はエルロンドに自分が見たのは自分の息子であり、未来に希望はあると語り、アラゴルンの祖先イシルドゥアの折れた剣を鍛え直すよう訴える。だが、サウロンの力が増すとともにエルフの力は弱まり、アルゥエンもまた衰弱していくのだった。 |
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一方アラゴルンたちは、サルマンの砦アイゼンガルドに向かい、そこでメリーとピピンに再会してお互いの無事を喜びあう。が、ピピンがサルマンの使っていたパランティアを発見。ガンダルフが保管するが、好奇心の強いピピンはガンダルフが寝ているすきに覗いてしまう。だが、冥王サウロンも別のパランティアを覗いているため、それを覗く者はサウロンからも覗かれて彼の邪悪な力を及ぼされるのだ。ピピンはサウロンに覗かれて苦しめられるが、ガンダルフに救われる。ガンダルフはピピンがパランティアで見た光景から、サウロンの軍のゴンドールへの進軍を知り、一行と別れ、ピピンを連れてゴンドールのミナス・ティリスに向かう。 |
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ゴンドールで彼らを迎えたのは、愛する息子ボロミアの死を知って絶望する執政デネソールだった。ピピンは自分とメリーを救って死んだボロミアの恩に応えるためにデネソールに仕えることを申し出て、城の衛兵に任じられる。ガンダルフはデネソールにサウロンの攻撃に備えてローハンに援助を仰ぐよう勧めるが、彼はローハン軍と共にゴンドールの王の末裔アラゴルンが来て、自分が統治していた国を奪うのではないかと恐れて拒絶する。そこでガンダルフはピピンを使い、ローハンに援助を求める「のろし」に点火する。のろしを見たローハンのセデオン王はゴンドールの援護を決意する。 |
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